ノンフィクション
「サコちゃんパン屋奮戦記」
なにかしら少しの緊張、期待、不安で目が覚める。
「迫田くんの初日やし、気持ちよく迎えてやろう......」そう考えながら、午前5時半に店に着く予定で車を走らせた。
店に着き車を所定の位置に着けようとしたら、窓越しに「おはようございます。」??? エッ.....なんと、サコちゃんが気持ちよく出迎えてくれたやないか。「明日は6時に来い」と昨日言うてたのに、ワシ.......
ワシのダンドリでは、5時半に着いて、あれしてこれして、6時になったら君が来る、そこで「今日からよろしく!!!」あ〜なんて素晴らしい一日目なんやろう!..........そう思てたのに......こっ、この迫田!!
兎にも角にも第一日目なのである、暫くして白衣を着たサコちゃんが現れた。往々にして言えるのは、何でもそうかと思うけど初めて身につけるユニホームは似合わんっちゅうこと。でも30過ぎのオッサンがこれから「職人」として始めようとする秘めた決意を見たような気がした。
「ほな、始めよか!今日は見てたらええ、ほんで、これぐらい出来ると思ったら手伝ってや。」
計量、仕込み、分割、まるめ、成型、焼成、仕上げと、ほんのお手伝いだけしてもらったのに、白衣は黒衣に変わっていた。
「サコちゃん、上手な者ほど汚れへんにゃで〜。」はやく、そんな日が.......
こうしてサコちゃんのナ〜ガ〜イ1日が終わりました。「明朝は焼成から教えるわ、たのむで〜今日はお疲れさんでした。」足だるいやろな........
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